家で焼肉を楽しみたいけれど、煙や匂いが心配な方におすすめなのが無煙ロースターです。中でも人気なのが「やきまる」と「ザイグル」の2つ。どちらも煙を抑えて家庭で手軽に焼肉を楽しめる優れものですが、実際にはどんな違いがあるのでしょうか。今回は2つの商品の特徴や価格、使い勝手を詳しく比較して、あなたにぴったりの商品選びのお手伝いをします。
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やきまるとザイグルの基本情報
やきまるの基本情報と特徴
やきまるは、岩谷産業(イワタニ)が製造・販売するカセットコンロ式の無煙焼肉グリルです。現在は「やきまる」と「やきまる2」の2つのモデルが販売されています。
やきまるの最大の特徴は、プレートの温度を約250度に制御する独自の構造にあります。一般的な焼肉グリルでは、プレートが高温になりすぎて肉の脂が煙となって発生してしまいますが、やきまるは最適な温度をキープすることで煙の発生を大幅に抑制しています。
カセットコンロタイプなので、ガスボンベ1本で約217分(約3時間半)使用できます。コンパクトなサイズで収納しやすく、キャンプやアウトドアでも活躍します。価格帯は6,000円~10,000円程度と、比較的手頃な価格設定も魅力の一つです。
実際に使ってみると、本当に煙がほとんど出ないことに驚きました。いつも窓を開けて焼肉をしていましたが、やきまるなら部屋の中でも安心して使えます。ただし、完全に無煙というわけではなく、肉の種類や焼き方によっては多少の煙は出ることがあります。
ザイグルの基本情報と特徴
ザイグルは、株式会社ザイグルが開発した赤外線ロースターです。「ZAIGLE」という商品名で親しまれ、現在は複数のモデルが展開されています。
ザイグルの最大の特徴は、上からの赤外線で調理する構造にあります。一般的な調理器具とは逆で、熱源を上に配置することで、肉から出た油が下に落ち、煙の発生を抑制しています。赤外線を使用することで、炭火で焼いたような美味しさを再現できるとされています。
電気式なので、コンセントがあればどこでも使用可能です。温度調節も可能で、肉以外にも野菜や魚など様々な食材を調理できます。価格帯は15,000円~30,000円程度と、やきまるよりもやや高価な設定となっています。
実際にザイグルを使った経験では、確かに上から焼く構造で油ハネが少なく、クリーンに調理できました。赤外線の効果で肉が美味しく焼けるのも魅力です。ただし、予熱時間がかかることや、電気代が気になる点もありました。
やきまるとザイグルの価格比較
やきまるの価格相場
やきまるの価格は、モデルによって差があります。
- やきまる(初代モデル):6,000円~8,000円程度
- やきまる2:9,000円~12,000円程度
やきまる2の方が高価ですが、フッ素コーティングの範囲が広く、お手入れが簡単になっています。コストパフォーマンスを重視するなら初代やきまる、メンテナンスの手軽さを重視するならやきまる2がおすすめです。
さらに、カセットガスボンベが必要なので、ランニングコストとして1本あたり100円~150円程度かかります。ガスボンベ1本で約3時間半使用できるので、頻繁に使う場合はボンベ代も考慮に入れる必要があります。
ザイグルの価格相場
ザイグルの価格は、モデルや機能によって幅があります。
- 基本モデル:15,000円~20,000円程度
- 上位モデル:25,000円~35,000円程度
やきまると比較すると、初期投資は高めです。しかし、電気式なので追加のカートリッジなどは不要で、電気代のみがランニングコストとなります。1時間あたりの電気代は約30円~50円程度と見積もられています。
長期間使用する場合のトータルコストを考えると、使用頻度によってはザイグルの方が経済的になる可能性もあります。
やきまると ザイグルの機能面での違い
熱源の違いによる調理方法
やきまるとザイグルの最も大きな違いは、熱源と加熱方法にあります。
やきまるは下からのガス火でプレートを加熱し、プレート上で食材を焼く従来の方式です。プレートの温度制御により、煙の発生を抑制しています。均一に火が通りやすく、焼肉らしい焼き方ができます。
一方、ザイグルは上からの赤外線で直接食材を加熱します。これにより、食材から出た油が下に落ち、煙や油ハネを効果的に防げます。赤外線の効果で、外はカリッと、中はジューシーに仕上がります。
実際に両方使い比べてみると、やきまるは慣れ親しんだ焼肉の感覚で使えて、ザイグルは新しい調理体験ができる印象でした。どちらも美味しく仕上がりますが、調理感覚は明らかに異なります。
無煙性能の比較
両製品とも「無煙」を謳っていますが、その仕組みは異なります。
やきまるは、プレート温度を250度に制御することで、脂が煙になる温度(約270度)に達しないようにしています。この温度制御により、煙の発生を約90%カットできるとされています。
ザイグルは、上からの加熱と油受けの組み合わせで煙を抑制しています。肉から出た油が直接高温部分に触れないため、煙の発生源を根本的にカットしています。
どちらも完全に無煙ではありませんが、通常の焼肉と比較すると煙は大幅に減少します。ただし、脂の多い肉や調味料によっては多少の煙は出ることがあります。
お手入れのしやすさ
お手入れの面では、両製品ともに工夫がされています。
やきまるは、プレートが取り外し可能で丸洗いできます。やきまる2では本体部分にもフッ素コーティングが施されており、汚れが付きにくく拭き取りやすくなっています。ガス火の構造上、複雑な部品が少なく、メンテナンスは比較的簡単です。
ザイグルは、油受けトレイと焼き網が取り外し可能で、食器洗い機でも洗えるモデルが多いです。上部の赤外線ヒーター部分は固定されているため、拭き掃除が中心となります。
どちらもお手入れしやすい設計ですが、やきまるの方がシンプルな構造で、初心者にも扱いやすいと感じました。
やきまる!うちにもあります!(夜会みてる)
— ★maki★ (@maki_yuruihoooo) June 21, 2021
翔くんもうやきまる買ったかな?買ったよね。
煙と匂い残り問題だけでいったらすでにお持ちのザイグルのほうがいいかも🤔(実家にザイグルプラスがある)
でもやきまるのほうが焼肉やってる感があがって楽しいよ!後片付けはそれなりに大変だよ!!(愚痴) pic.twitter.com/zw0C8YvoA5
使用シーンに応じた使い分け方
アウトドアやキャンプでの使用
アウトドアでの使用を考えた場合、やきまるが圧倒的に有利です。
カセットコンロ式なので電源が不要で、どこでも使用できます。コンパクトに収納でき、持ち運びも簡単です。BBQグリルの代わりとして使えば、煙を気にすることなく快適に焼肉を楽しめます。
実際にキャンプで使った時は、他のキャンパーに煙が流れる心配がなく、安心して楽しめました。風の強い日でも安定して使用できるのも魅力です。
ザイグルは電源が必要なため、基本的には室内使用に限定されます。一部のオートキャンプ場など電源が確保できる場所では使用可能ですが、一般的なキャンプには不向きです。
室内での日常使用
室内での日常使用では、どちらも優れた性能を発揮しますが、それぞれに特徴があります。
やきまるは、セッティングが簡単で思い立った時にすぐ使えます。カセットガスさえあれば準備完了で、予熱時間も短時間です。家族でわいわい焼肉を楽しむ時には最適です。
ザイグルは、予熱に時間がかかりますが、一度温まれば安定した調理ができます。一人暮らしや少人数での使用には特に向いており、肉以外の食材も美味しく調理できます。
日常的に頻繁に使うなら、手軽さでやきまるに軍配が上がります。じっくりと料理を楽しみたい時には、ザイグルの特性を活かせます。
人数や調理量による選択
調理する人数や量によっても、適した製品が変わります。
やきまるは、2~4人程度の家族使用に最適化されています。プレートサイズも適度で、みんなで囲んで楽しく食事ができます。一度に焼ける量も家庭用としては十分です。
ザイグルは、1~2人の使用により適しています。上からの加熱なので、一度にたくさんの量を焼くのは不向きですが、少量を丁寧に調理するには優れています。
我が家では、家族での焼肉パーティーにはやきまる、夫婦だけの静かな食事にはザイグルと使い分けています。
やきまるとザイグルのメリット・デメリット
やきまるのメリット・デメリット
メリット
- 価格が手頃で導入しやすい
- セッティングが簡単で手軽に使える
- アウトドアでも使用可能
- ランニングコストが安い
- 焼肉らしい調理感覚で使える
- 予熱時間が短い
デメリット
- カセットガスボンベが必要
- 完全に無煙ではない
- プレートの温度が一定に保たれるため、焼き加減の調整に慣れが必要
- 風の影響を受けやすい(屋外使用時)
実際に使ってみて感じるのは、やはり手軽さが最大の魅力だということです。思い立った時にすぐ使えて、後片付けも簡単。ファミリー層には特におすすめできます。
ザイグルのメリット・デメリット
メリット
- 赤外線効果で食材が美味しく仕上がる
- 油ハネが少なくクリーンに調理できる
- 温度調節が可能
- 肉以外の食材も調理しやすい
- 電源があればどこでも使用可能
- 追加カートリッジなどが不要
デメリット
- 初期投資が高い
- 予熱に時間がかかる
- 電気代がかかる
- 一度に調理できる量が限られる
- 室内使用が基本となる
ザイグルの特徴的な調理方法は、慣れるとクセになります。特に一人暮らしの方や、じっくりと料理を楽しみたい方には向いていると感じました。
自宅焼き肉のためのスモークレスグリルをいくつか調べててザイグルが割と良いかと思ったけど、それなりに不評も多いな マイナス面の評価が少ないやきまるの方がいいかも知れない ザイグルの半額以下だし
— ふらみぃ (@Flammie_Gf) May 12, 2018
購入前に確認したいポイント
設置場所と収納スペース
購入前に必ず確認したいのが、設置場所と収納スペースです。
やきまるは直径約303mm、高さ約169mmとコンパクトです。カセットコンロと同程度のサイズなので、一般的なキッチンやダイニングテーブルで使用できます。収納も棚の中に収まりやすいサイズです。
ザイグルはモデルによってサイズが異なりますが、一般的に幅400mm以上、高さ200mm以上の製品が多いです。設置には十分なスペースが必要で、上部に赤外線ヒーターがあるため、天井との距離も考慮する必要があります。
使用頻度と維持費
使用頻度によって、どちらが経済的かが変わります。
週1回程度の使用なら、やきまるのガス代は月500円程度です。ザイグルの電気代は使用時間により変動しますが、月1,000円~2,000円程度が目安となります。
頻繁に使用する場合は、初期投資の差とランニングコストを総合的に判断して選択することが重要です。
家族構成や生活スタイル
家族構成や生活スタイルも重要な選択要因です。
- 4人家族でにぎやかに焼肉を楽しみたい→やきまる
- 夫婦2人でゆっくりと食事を楽しみたい→ザイグル
- アウトドアでも使いたい→やきまる
- 様々な料理に挑戦したい→ザイグル
このように、ライフスタイルに合わせて選択することで、満足度の高い買い物ができます。
実際の使用感と体験談
やきまるを使った実体験
我が家でやきまる2を導入してから、家での焼肉の頻度が明らかに増えました。以前は煙や匂いを気にして躊躇していましたが、今では気軽に楽しんでいます。
特に印象的だったのは、子供たちが大喜びしたことです。目の前で肉が焼ける様子を見ながら食べる体験は、外食とは違った楽しさがあります。
ただし、脂の多い肉を焼く時は多少の煙は出るので、換気扇は回しています。完全に無煙というわけではありませんが、通常の焼肉と比較すると雲泥の差です。
セッティングの手軽さも魅力で、カセットガスをセットするだけですぐに使えます。後片付けも、プレートを外して洗うだけなので簡単です。
ザイグルを使った実体験
友人宅でザイグルを使わせてもらった経験があります。最初は上からの加熱に戸惑いましたが、慣れると面白い調理体験でした。
特に印象的だったのは、肉の仕上がりの良さです。外側はしっかりと焼けて、内部は肉汁を保ったジューシーな状態に仕上がりました。赤外線効果は確実にあると感じました。
予熱時間は10分程度かかりましたが、一度温まれば安定して調理できます。油ハネがほとんどないので、テーブルが汚れにくいのも良かったです。
ただし、一度に焼ける量は限られるので、大人数での使用には不向きだと感じました。
よくある質問
Q1. やきまるとザイグル、初心者にはどちらがおすすめですか?
初心者には「やきまる」をおすすめします。理由は以下の通りです。
まず、セッティングが簡単で、カセットガスをセットするだけですぐに使えます。従来の焼肉グリルと同じ感覚で使えるため、特別な慣れや技術は必要ありません。
価格も手頃で、失敗してもダメージが少ないのも初心者向きです。また、アウトドアでも使えるため、使用シーンが幅広く、投資効果が高いと言えます。
万が一満足できなかった場合でも、カセットコンロとしても使用できるため、完全に無駄になることはありません。
Q2. 煙は本当に出ないのですか?
完全に無煙ではありませんが、通常の焼肉と比較すると煙は大幅に減少します。
やきまるの場合、プレート温度を約250度に制御することで、脂が煙になる温度に達しないようにしています。これにより煙の発生を約90%カットできるとされています。
ザイグルは、上からの加熱により肉から出た油が直接高温部分に触れないため、煙の発生源を根本的にカットしています。
ただし、以下の場合は多少の煙が出ることがあります。
- 脂の多い肉を焼く時
- タレに砂糖が含まれている場合
- 野菜など水分の多い食材を焼く時
適切な換気を行いながら使用することをおすすめします。
Q3. 電気代やガス代はどのくらいかかりますか?
やきまるのガス代 カセットガス1本(250g)で約217分(約3時間半)使用できます。ガスボンベ1本の価格を120円として計算すると、1時間あたりのコストは約33円です。
週1回2時間使用した場合、月額は約264円となります。
ザイグルの電気代 消費電力は機種により異なりますが、1200W程度のモデルが一般的です。電気代を27円/kWhとして計算すると、1時間あたり約32円となります。
週1回2時間使用した場合、月額は約256円となります。
ランニングコストはほぼ同等ですが、やきまるはガスボンベの購入が必要で、ザイグルは電気代として請求に含まれる違いがあります。
Q4. お手入れはどちらが楽ですか?
どちらもお手入れしやすい設計ですが、それぞれに特徴があります。
やきまる
- プレートが取り外し可能で丸洗いできる
- やきまる2は本体にもフッ素コーティングされており拭き取りやすい
- 構造がシンプルで掃除箇所が少ない
- 食器洗い機でプレートを洗える
ザイグル
- 油受けトレイと焼き網が取り外し可能
- 食器洗い機対応のモデルが多い
- 上部のヒーター部分は拭き掃除が中心
- 油ハネが少ないため周辺の掃除が楽
総合的には、やきまるの方がシンプルな構造でお手入れしやすいと感じています。特にやきまる2のフッ素コーティングは効果的で、汚れがスルッと落ちます。
Q5. 一人暮らしにはどちらがおすすめですか?
一人暮らしには「ザイグル」をおすすめします。
理由は以下の通りです:
調理量が適している ザイグルは1~2人分の調理に最適化されており、一人分の焼肉なら十分な量を調理できます。やきまるは家族向けのサイズなので、一人だと持て余すことがあります。
多彩な調理が可能 ザイグルは肉以外にも魚や野菜など、様々な食材を美味しく調理できます。一人暮らしでは料理のバリエーションが重要なので、この点は大きなメリットです。
省スペース設計 最新のザイグルはコンパクト設計のモデルもあり、狭いキッチンでも使いやすくなっています。
ただし、アウトドアでも使いたい場合や、コストを抑えたい場合は、やきまるも検討する価値があります。
Q6. 安全性はどうですか?
両製品とも安全性には十分配慮された設計となっています。
やきまるの安全機能
- 圧力感知安全装置(ボンベが正しくセットされていないと点火しない)
- 立ち消え安全装置(風などで火が消えた時にガスを自動遮断)
- 転倒時自動ガス遮断装置(本体が転倒するとガスが止まる)
ザイグルの安全機能
- 過熱防止装置(異常な高温になると自動停止)
- 転倒時自動停止装置
- タイマー機能(一定時間で自動停止)
どちらも日本の安全基準をクリアした製品なので、正しい使い方をすれば安全に使用できます。
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やきまるとザイグルは、どちらも家庭での焼肉を快適にしてくれる優秀な製品ですが、それぞれに明確な特徴があります。
やきまるがおすすめな人
- 手軽に焼肉を楽しみたい家族
- アウトドアでも使用したい方
- 初期投資を抑えたい方
- 従来の焼肉グリルの感覚で使いたい方
ザイグルがおすすめな人
- 一人暮らしや少人数世帯
- 料理にこだわりたい方
- 多彩な調理を楽しみたい方
- 油ハネを最小限に抑えたい方
どちらを選んでも、従来の焼肉と比較して煙や匂いは大幅に改善されます。あなたのライフスタイルや使用頻度、予算を総合的に考慮して、最適な選択をしてください。家庭での焼肉ライフがより充実したものになることは間違いありません。