買い物から帰ってきて、買い物袋を玄関に置いたまま忘れちゃった経験、ありますよね。夜になって「あれ、ヨーグルトは?」と気づいて慌てて冷蔵庫を開けたら、そこにない。そんな時、このヨーグルト、まだ食べられるのかな?って不安になりますよね。
この記事では、ヨーグルトを冷蔵庫に入れ忘れて常温で放置してしまった時、何時間までなら大丈夫なのか、腐っているかどうかの見分け方、正しい保存方法について、わかりやすく解説します。
昨日夕方買って冷蔵庫に入れ忘れたヨーグルト。
— α-ฅ^•ﻌ•=^ฅ୭ (@ilio_popoki) April 20, 2013
一口食べたら舌がピリピリ(。-ˇ.ˇ-。)
あかんな、コレ…
食べ物粗末にしてごめんなさい。 pic.twitter.com/6zgYwyzGwT
ヨーグルトを冷蔵庫に入れ忘れた!常温で放置しても大丈夫なの?
まず結論からお伝えすると、ヨーグルトは未開封であれば、ある程度の時間なら常温で放置しても食べられることが多いです。ただし、条件によって大きく変わってきます。
ヨーグルトって、そもそも発酵食品なんです。紀元前の昔、冷蔵庫なんてない時代に、偶然牛乳に乳酸菌が入って固まったことから生まれたと言われています。つまり、もともとは常温で保存されていた食品なんですね。
乳酸菌が作り出す酸性の環境は、他の悪い菌が増えにくい状態を作ってくれます。だから、ヨーグルトは比較的腐りにくい食品なんです。
常温放置は何時間までセーフ?安全な時間の目安
ここが一番気になるポイントですよね。ヨーグルトを常温で放置した場合、何時間までなら安全に食べられるのでしょうか。
室温20~25度の場合
一般的な室温である20~25度くらいの環境なら、未開封のヨーグルトは2~4時間程度までなら食べても大丈夫とされています。
朝買ってきて、お昼過ぎに気づいて冷蔵庫に入れた、くらいなら問題ないことが多いです。
夏場や高温時(30度以上)の場合
夏場や室温が30度を超えるような高温時は要注意です。この場合、1~2時間以内が安全な目安になります。
気温が高いと、乳酸菌だけでなく、雑菌も活発になりやすくなるからです。
冬場や涼しい場所の場合
反対に、冬場や涼しい場所に置いていた場合は、もう少し余裕があります。10度前後の環境なら、半日程度放置しても食べられることが多いです。
ただし、これはあくまで目安です。メーカーとしては「冷蔵保存以外の状態では安全とは言えない」という立場を取っています。
開封後と未開封での違いは?
ここで重要なポイントがあります。それは、未開封か開封済みかの違いです。
未開封のヨーグルトの場合
未開封のヨーグルトは、容器内が密閉されていて外から雑菌が入りにくい状態です。だから、ある程度の時間なら常温放置しても大丈夫なことが多いんです。
私も以前、夕方買ったヨーグルトを袋ごと玄関に置きっぱなしにして、夜の10時頃に気づいたことがあります。6時間くらい経っていましたが、未開封だったので冷蔵庫に入れて、翌日食べても何ともありませんでした。
開封後のヨーグルトの場合
一方で、開封後のヨーグルトは絶対に常温放置しないでください。
特にスプーンで食べかけのヨーグルトは、口の中の雑菌がスプーンを通じて入っている可能性があります。開封後は空気中の雑菌も入りやすくなるので、たとえ1時間でも常温に置いたら、食べない方が安全です。
ヨーグルトが腐った時の見分け方
常温で放置してしまったヨーグルト、食べても大丈夫かどうか心配ですよね。腐っているかどうかを見分けるポイントをご紹介します。
見た目で判断する
まず、ヨーグルトの表面をよく見てください。
通常のヨーグルトは白やクリーム色ですが、腐っていると黄色っぽく変色していたり、ピンク色や緑色のカビが生えていることがあります。明らかに色が変わっている場合は、食べないでください。
また、表面に水分(ホエイ)が分離しているだけなら問題ありませんが、ぬめりがあったり、糸を引くような状態になっていたら危険です。
臭いで判断する
次に臭いを確認しましょう。
ヨーグルトは本来、さわやかな酸っぱい香りがします。でも腐っていると、鼻にツンとくるような刺激的な臭い、アンモニア臭、腐った牛乳のような臭いがします。
いつもと違う、明らかに不快な臭いがしたら、食べるのはやめましょう。
味で判断する(少量だけ)
見た目も臭いも大丈夫そうなら、ごく少量だけ舐めてみてください。
通常のヨーグルトの酸味とは違う、苦味や異常な酸っぱさ、変な味がしたら、すぐに吐き出して食べないでください。
逆に、まったく酸味がない場合も注意が必要です。ヨーグルトの乳酸菌が死滅して、代わりに雑菌が増えている可能性があります。
カビが生えている
これは一目瞭然ですね。緑色や黒っぽいカビ、白いふわふわしたカビが表面に生えていたら、絶対に食べないでください。
「カビの部分だけ取り除けば大丈夫」と思うかもしれませんが、カビの根は目に見えない部分まで広がっています。全部捨てましょう。
常温で放置すると乳酸菌が増えて酸っぱくなる理由
ヨーグルトを常温で放置すると、どうして酸っぱくなるのでしょうか。
ヨーグルトの中の乳酸菌は、特に35~45度くらいの温度で最も活発に働きます。常温でも、冷蔵庫よりは温かいので、乳酸菌がどんどん発酵を続けて増えていくんです。
乳酸菌が増えると、乳酸という酸っぱい成分がたくさん作られます。だから、時間が経つほど酸っぱくなるというわけです。
酸っぱくなったヨーグルトは、乳酸菌がたくさんいる証拠。腐っているわけではないので、酸っぱいのが平気なら食べても大丈夫です。ただし、未開封の場合に限ります。
手作りヨーグルトの常温保存期間は?
市販のヨーグルトだけでなく、最近は家でヨーグルトを作る方も増えていますよね。カスピ海ヨーグルトなどを種にして、牛乳と混ぜて常温で発酵させる方法です。
手作りヨーグルトの場合、市販品よりも注意が必要です。
手作りヨーグルトは雑菌が入りやすい
手作りする時、どんなに気をつけていても、容器や調理器具、空気中から雑菌が入ってしまいます。市販品のように工場の衛生的な環境で作られたものではないので、腐りやすいんです。
保存期間の目安は2~3日
手作りヨーグルトは、たとえ冷蔵庫に入れていても2~3日以内に食べきりましょう。常温に半日以上置くのは危険です。
私も以前、ヨーグルトメーカーで作ったヨーグルトを冷蔵庫に入れ忘れて一晩放置してしまったことがあります。朝見たら、明らかに変な臭いがしていて、泣く泣く捨てました。手作りは特に気をつけないといけませんね。
市販ヨーグルトは賞味期限切れでも大丈夫?
常温放置とは少し違いますが、賞味期限が切れたヨーグルトについても触れておきます。
賞味期限と消費期限の違い
まず知っておいてほしいのが、ヨーグルトに書かれているのは「賞味期限」であって「消費期限」ではないということ。
賞味期限は「おいしく食べられる期限」で、多少過ぎても食べられることが多いです。一方、消費期限は「安全に食べられる期限」なので、過ぎたら危険です。
未開封なら賞味期限切れ後5日~1週間は大丈夫なことも
市販のヨーグルトは、未開封でずっと冷蔵庫に入れていたなら、賞味期限が切れても5日から1週間くらいは食べられることが多いです。
ただし、これは冷蔵保存していた場合の話。常温で放置したものは、賞味期限内でも危ないことがあります。
午前中も無事に終了🙌
— ちかちゃんぐむ◎ (@ckchanggeum) September 16, 2020
ヨーグルトを冷蔵庫に入れ忘れたけど、おにぎり冷凍したまま持ってきたから、保冷剤がわりになって大丈夫かな❓とソワソワしながらのランチタイム🤣笑
#802いただきます pic.twitter.com/N9BL580z1h
ヨーグルトの正しい保存方法
それでは、ヨーグルトを長持ちさせる正しい保存方法をご紹介します。
基本は冷蔵保存
ヨーグルトの基本的な保存方法は、冷蔵庫で10度以下に保つことです。この温度なら、乳酸菌の活動がゆっくりになって、品質が保たれます。
買ってきたらすぐに冷蔵庫に入れましょう。私も以前は「ちょっとくらい大丈夫」と思っていましたが、今は買い物から帰ったら真っ先に冷蔵庫に入れるようにしています。
開封後は必ず冷蔵庫で保存
開封後のヨーグルトは、必ず冷蔵庫で保存してください。蓋をしっかり閉めて、空気中の雑菌が入らないようにしましょう。
スプーンで取る時も、清潔なスプーンを使うことが大切です。口をつけたスプーンで取ると、雑菌が入って腐りやすくなります。
冷凍保存もできる
実は、ヨーグルトは冷凍保存もできるんです。冷凍すれば1ヶ月ほど保存できます。
ただし、解凍すると食感が変わってしまうので、そのまま食べるよりも、スムージーに入れたり料理に使ったりするのがおすすめです。
小分けにして冷凍しておくと、使いたい時に使いたい分だけ取り出せて便利ですよ。
常温に戻してから食べるメリットとは?
実は、ヨーグルトは冷蔵庫から出してすぐ食べるよりも、少し常温に戻してから食べた方が良いという話があります。
乳酸菌の効果が高まる
冷たすぎるヨーグルトは、乳酸菌があまり活発に働きません。常温に戻すことで、乳酸菌が活性化して、腸での働きが良くなると言われています。
味がまろやかになる
冷たいと舌が冷えて味を感じにくくなりますが、常温に近づけると、ヨーグルト本来のまろやかな味が楽しめます。
戻す時間の目安
食べる30分くらい前に冷蔵庫から出しておくのがおすすめです。ただし、夏場は15~20分程度にしましょう。あまり長く放置すると、今度は傷んでしまうので注意が必要です。
ヨーグルトを持ち歩く時の注意点
お弁当と一緒にヨーグルトを持っていきたい時もありますよね。そんな時の注意点をお伝えします。
保冷バッグを使う
ヨーグルトを持ち歩く時は、必ず保冷バッグに入れましょう。保冷剤も一緒に入れて、できるだけ冷たい状態を保つことが大切です。
持ち歩き時間は3~4時間以内に
保冷バッグを使っていても、持ち歩き時間は3~4時間以内にしましょう。それ以上になると、保冷効果が切れて温度が上がってしまいます。
夏場は特に注意
夏場の車の中など、高温になる場所は絶対に避けましょう。車内は外気温よりもずっと高くなるので、短時間でも危険です。
常温保存可能なヨーグルトもある
最近は、常温保存できるヨーグルトも販売されています。
特殊な製法で作られている
常温保存可能なヨーグルトは、特殊な製法で作られていて、未開封なら120日間も常温保存できる商品もあります。
乳酸菌の働きを完全に止める処理がされているので、常温でも腐らないようになっているんです。
開封後は冷蔵保存が必要
ただし、常温保存可能なヨーグルトも、開封後は必ず冷蔵庫で保存してください。開封すると空気が入って、普通のヨーグルトと同じように扱う必要があります。
季節によって変わる保存の注意点
季節によっても、ヨーグルトの保存で気をつけるポイントが変わります。
春・秋の場合
春や秋は比較的気温が安定しているので、買い物から帰るまでの1~2時間程度なら、それほど神経質にならなくても大丈夫です。
ただし、暖かい日は夏と同じように注意が必要です。
夏の場合
夏は最も注意が必要な季節です。買い物をしたら、寄り道せずにすぐ帰りましょう。
車で買い物に行く場合は、クーラーボックスを持っていくのもおすすめです。
冬の場合
冬は気温が低いので、比較的安心です。ただし、暖房の効いた部屋に置きっぱなしにすると、意外と温度が上がっているので注意しましょう。
万が一、常温放置したヨーグルトを食べてしまったら
もし、腐っているかもしれないヨーグルトを食べてしまったら、どうすればいいでしょうか。
すぐに体調の変化をチェック
食べた後、30分から数時間以内に、お腹が痛くなったり、気持ち悪くなったり、下痢をしたりする症状が出ることがあります。
症状が軽い場合
軽い腹痛や下痢程度なら、水分をしっかり取って安静にしていれば、1日程度で回復することが多いです。
症状がひどい場合は病院へ
ひどい腹痛、激しい嘔吐、高熱などの症状が出た場合は、すぐに病院を受診してください。特に、小さなお子さんや高齢者、妊婦さんは注意が必要です。
ヨーグルトメーカーで作った後の入れ忘れ対策
ヨーグルトメーカーを使っている方で、作り終わった後に冷蔵庫に移すのを忘れてしまう、という悩みを持つ方も多いようです。
タイマー付きのヨーグルトメーカーを使う
最近のヨーグルトメーカーには、完成時にアラームが鳴るものもあります。これなら忘れずに冷蔵庫に移せますね。
スマホのリマインダーを活用
ヨーグルトメーカーをセットしたら、8~10時間後にスマホのリマインダーをセットしておきましょう。
朝起きてすぐ冷蔵庫に移す習慣をつける
夜にセットする場合は、朝起きたらまず冷蔵庫に移す、という習慣をつけるのも効果的です。
私も何度か入れ忘れて失敗したので、今は朝起きたらまずヨーグルトを冷蔵庫に入れる、というルーティンにしています。
よくある質問
Q1:ヨーグルトを一晩常温で放置してしまいました。まだ食べられますか?
未開封で、室温が20度前後の涼しい環境だった場合は、食べられる可能性があります。ただし、必ず臭いや見た目を確認してから判断してください。夏場や開封後の場合は、食べない方が安全です。
一晩というと8~10時間程度ですが、冬場の涼しい部屋なら大丈夫なこともあります。でも夏場の暑い部屋だと、かなり危険です。私の経験では、冬に一晩放置したヨーグルトを食べても大丈夫だったことがありますが、夏場は数時間でも避けた方がいいと思います。
食べる前に、必ず表面の色、臭い、味を少量だけ確認して、少しでもおかしいと思ったら食べないでください。お腹を壊すリスクを考えると、もったいないけど捨てる判断も大切です。
Q2:ヨーグルトの表面に水が出ています。腐っていますか?
いいえ、これは「ホエイ(乳清)」という成分で、腐っているわけではありません。ホエイはタンパク質やミネラルが豊富な栄養価の高い液体です。混ぜて一緒に食べても、捨ててもどちらでも大丈夫です。
ホエイが出るのは、ヨーグルトの固形部分と液体部分が分離しただけで、自然な現象です。特に無糖のプレーンヨーグルトでよく見られます。冷蔵庫での保存中に振動があったり、時間が経ったりすると、ホエイが分離しやすくなります。
ただし、ホエイの色が透明ではなく濁っていたり、臭いがおかしかったりする場合は、腐っている可能性があるので注意してください。
Q3:賞味期限切れのヨーグルトを食べても大丈夫ですか?
未開封で冷蔵保存していた場合、賞味期限が切れても5日から1週間程度なら食べられることが多いです。ただし、必ず臭いや見た目を確認してから判断してください。開封後の場合は、賞味期限に関わらず早めに食べきりましょう。
賞味期限は「おいしく食べられる期限」なので、多少過ぎても安全性には問題ないことが多いです。ただし、これは正しく保存していた場合の話です。
私も賞味期限が3日過ぎたヨーグルトを食べたことがありますが、全く問題ありませんでした。でも、1週間以上過ぎると、さすがに酸っぱさが強くなって、おいしくなくなることが多いです。
Q4:開封後のヨーグルトはどのくらい持ちますか?
開封後のヨーグルトは、冷蔵庫で保存して2~3日以内に食べきるのが理想です。清潔なスプーンを使い、蓋をしっかり閉めて保存しましょう。1週間以上経ったものは、たとえ冷蔵庫に入れていても食べない方が安全です。
開封すると、どうしても空気中の雑菌が入ってしまいます。スプーンで取る時も、直接口をつけたスプーンではなく、清潔なスプーンを使うことが大切です。
大容量のヨーグルトを買った時は、開封後早めに食べきれるよう、家族で分けたり、料理に使ったりするのがおすすめです。
Q5:ヨーグルトを冷凍保存しても栄養や乳酸菌は大丈夫ですか?
冷凍してもヨーグルトの栄養価は基本的に保たれます。ただし、乳酸菌は冷凍すると活動が停止し、一部は死んでしまいます。でも、死んだ乳酸菌も腸内の善玉菌のエサになるので、健康効果がなくなるわけではありません。
冷凍保存は1ヶ月程度可能ですが、解凍すると食感が変わってしまうのが難点です。シャリシャリとした食感になるので、フローズンヨーグルトとして楽しむか、スムージーに入れるのがおすすめです。
小分けにして冷凍しておくと、使いたい時に必要な分だけ取り出せて便利ですよ。
Q6:ヨーグルトは常温に戻してから食べた方がいいって本当ですか?
はい、本当です。冷たすぎるヨーグルトは、乳酸菌の働きが鈍く、腸での効果が十分に発揮されにくいと言われています。食べる30分くらい前に冷蔵庫から出しておくと、乳酸菌が活性化して、より健康効果が期待できます。
また、常温に近い方が味もまろやかに感じられます。冷たすぎると舌が冷えて、味を感じにくくなるんです。
ただし、夏場は15~20分程度にして、あまり長く放置しないようにしましょう。適度な温度に戻すのはいいですが、温めすぎると今度は傷んでしまいます。
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ヨーグルトを冷蔵庫に入れ忘れてしまった時の対処法について解説してきました。大切なポイントをおさらいしましょう。
ヨーグルトは未開封なら、室温20~25度で2~4時間程度、冬場の涼しい環境なら半日程度は常温放置しても食べられることが多いです。ただし、開封後のヨーグルトは絶対に常温放置しないでください。
腐っているかどうかは、色の変化、臭い、味で判断できます。少しでもおかしいと感じたら、もったいないですが食べないのが安全です。
基本的には、買ってきたらすぐに冷蔵庫に入れる、開封後は清潔なスプーンを使う、2~3日以内に食べきる、という習慣をつけることが大切です。
正しく保存して、おいしく安全にヨーグルトを楽しみましょう。