キャンプやアウトドアでの調理に欠かせないカセットコンロ。中でもイワタニの「タフまる」シリーズは、風に強くてアウトドアに最適ということで、多くのキャンパーから支持されています。でも、「タフまる」と「タフまるJr.」の2つがあって、どちらを選べばいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。実際に私もキャンプを始めた頃は、この2つの違いがよく分からず、かなり悩んだ記憶があります。
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イワタニ「タフまる」と「タフまるJr.」の基本情報
まずは、この2つのカセットコンロの基本的な情報から見ていきましょう。どちらもイワタニが販売している風に強いアウトドア専用のカセットコンロです。
タフまるとは？基本性能
タフまるは「風で火が消えにくくてアウトドア向きのカセットコンロ」として開発されました。最大の特徴は「ダブル風防ユニット」という構造です。2段階の風防で風を通さないけど、燃焼用の空気の流れは確保されるという素晴らしい構造になっています。
タフまるの主なスペックは以下の通りです：
- 最大発熱量：3.3kw（2,800kcal/h）
- サイズ：幅341×奥行き283×高さ129mm
- 使用できる調理器具の重量制限：約20kg以下
タフまるJr.とは？コンパクトな弟分
一方、タフまるJr.は「タフまるJr.」は「タフまる」の子供みたいな存在です。サイズ・重量・発熱量など、全てにおいてタフまるをコンパクトにしたスペックとなっています。
タフまるJr.の主なスペックは：
- 最大発熱量：2.3kW（2,000kcal/h）
- サイズ：幅286×奥行192.5×高さ122mm
- 使用できる調理器具の重量制限：重量10kg以下
実際に手に持ってみると、その違いは一目瞭然です。タフまるJr.は本当にコンパクトで、収納や持ち運びがとても楽になります。
サイズと重量の違いを詳しく分析
持ち運びやすさの差
タフまるよりタフまるJr.の方が60%小型化されています。この違いは実際にキャンプに持参するときに大きな差として感じられます。
私の経験では、車の荷物スペースが限られているときや、電車でキャンプに行くときなどは、この60%の小型化は非常にありがたいです。特にソロキャンプや少人数でのキャンプなら、タフまるJr.のコンパクトさは大きなメリットになります。
収納スペースへの影響
60%小型化されているので、タフまるJr.の方が収納や持ち運びするのにとても便利です。自宅での保管場所を考えても、タフまるJr.の方が場所を取りません。
マンション住まいでキャンプ用品の収納スペースが限られている方には、この差は重要なポイントになるでしょう。
火力性能の違いと実際の調理への影響
火力の数値比較
火力については明確な違いがあります。タフまるは最大火力2,800kcal、タフまるJr.は最大火力2000kcalとなっており、タフまるの方が最大火力が1.1kW (800kcal)強いという状況です。
実際の調理で感じる火力差
数値で見ると800kcalの差は大きく感じますが、実際にキャンプで使ってみると、日常的な調理であればタフまるJr.の火力でも十分です。お湯を沸かしたり、炒め物をしたり、鍋料理を作ったりといった一般的な調理には全く問題ありません。
ただし、大きなダッチオーブンを使った本格的な料理や、大人数分の調理を同時に行う場合は、タフまるの高火力が威力を発揮します。
燃焼時間の違い
興味深いことに、タフまるJr.の方が27分燃焼時間が長いという特徴があります。火力は「タフまる」の方が高くなりますが、その分カセットガスの使用可能時間も短くなるため、多めに予備を持っていく必要が出てきます。「タフまるJr.」の方が長時間使いやすく重宝していますという実用的なメリットがあります。
使用できる調理器具の違い
鍋やフライパンのサイズ制限
タフまるJr.の場合、「直径が20cm以下、重量10kg以下」の鍋の使用に限られます。これに対してタフまるは約20kg以下の調理器具まで使用可能です。
ダッチオーブンの使用可能サイズ
ダッチオーブンを使いたい場合、ダッチオーブンであれば、8インチ以下の表記がある商品であれば使用可能とされています（タフまるJr.の場合）。ダッチオーブンも通常の8インチサイズのものまでなら使えますので十分という意見もあり、ソロキャンプや小人数でのキャンプなら十分対応できます。
安全性への注意点
もし、タフまるjrで規定より大きいサイズの鍋を使用して調理してしまうと、最悪の場合CB缶が熱せられ破裂してしまうこともあるので、必ず使用制限を守ることが重要です。
タフまるとタフまるJr.どっちがいいのかわからないから両方買ったったぁ〜😆#イワタニ#タフまる#タフまるJr. pic.twitter.com/w9HY866kNx
— マサ (@kikumasa5022) April 17, 2021
どんな人にどちらがおすすめ？使い分け方法
タフまるJr.がおすすめな人
ソロキャンプ・少人数キャンプ派 筆者は、ソロキャンプで使うことが大半なので、サイズが小さい「タフまるJr.」のほうが使いやすいですという声があります。コンパクトで持ち運びやすく、1-2人分の調理には十分な性能があります。
収納スペースを重視する人 車の荷物スペースが限られている方や、自宅の収納場所が少ない方には、タフまるJr.のコンパクトさは大きなメリットです。
長時間使用したい人 燃焼時間が長いため、カセットガスの交換頻度を減らしたい方にはタフまるJr.が適しています。
タフまるがおすすめな人
ファミリーキャンプ・大人数キャンプ派 一方で、ファミリーキャンプ主体で食事の量が多い場合は、タフまるの高火力と大きな調理器具対応能力が重要になります。
本格的な調理を楽しみたい人 キャンプではダッチオーブンなどで本格調理をしたい方、大人数でキャンプ料理を楽しみたい人には「タフまる」がおすすめです。
豊富なアクセサリーを使いたい人 網焼きプレートや焼肉グリル、たこ焼きプレートなど専用のアクセサリーも豊富にそろっているため、利用できるオプションのアクセサリーパーツもタフまるの方が豊富に揃っているのが魅力です。
実際に使ってみた体験談とレビュー
キャンプでの使用感
私は最初にタフまるを購入して、その後タフまるJr.も追加購入しました。実際に両方を使ってみて感じたのは、用途に応じて使い分けることの重要さです。
ファミリーキャンプでは4人分の料理を作ることが多いので、タフまるの高火力は非常に助かります。特に朝食で大きなフライパンを使ってベーコンエッグを大量に作るときなどは、火力の差を実感します。
一方、ソロキャンプや夫婦2人だけのキャンプでは、タフまるJr.の方が使い勝手が良いです。荷物も軽くなりますし、テーブルの上でも場所を取りません。
風に対する性能
両方とも「風で火が消えにくくてアウトドア向きのカセットコンロ」という触れ込み通り、風に対する耐性は優秀です。海辺のキャンプ場で強風が吹いている中でも、安定して使用することができました。
燃料効率の実感
実際に使ってみると、タフまるJr.の方が燃料持ちが良いことを実感できます。同じ調理内容でも、カセットガスの消費量が少なく、長時間使用できるのは大きなメリットです。
一昨日のキャンプで銅製羽釜のキャンプデビュー
— morichan_camp (@morichancamp) April 28, 2025
真鍮ツマミで男前になったタフまるJr.にもフラットバーナーにもよく合う！#コパドア#JACOB pic.twitter.com/V3xMTfSCQV
価格比較と購入時の判断基準
価格差について
一般的にタフまるとタフまるJr.には価格差があります。タフまるJr.の方がコンパクトで機能も限定的ですが、価格がそれほど安くないというのが実際のところです。
コストパフォーマンスの考え方
価格だけで判断するのではなく、自分のキャンプスタイルに合っているかどうかを重視することが大切です。ソロキャンプが中心なら、多少価格が高くてもタフまるJr.の方が結果的に満足度が高くなります。
アクセサリー類の追加費用
利用できるオプションのアクセサリーパーツもタフまるの方が豊富に揃っているため、将来的にいろいろなアクセサリーを購入したい場合は、タフまるの方が選択肢が多くなります。
メンテナンスと長期使用について
お手入れのしやすさ
両方とも基本的な構造は同じなので、お手入れの方法に大きな違いはありません。使用後は五徳や風防を外して洗浄し、しっかりと乾燥させることが大切です。
耐久性の違い
サイズが異なるものの、どちらも頑丈な作りになっています。私の経験では、どちらも適切にメンテナンスをしていれば長期間使用できます。
部品の入手しやすさ
イワタニの製品なので、消耗品や交換部品の入手は比較的容易です。ただし、タフまるの方が販売期間が長いため、部品の種類が豊富です。
安全性と注意点
使用時の安全対策
どちらを選んでも、使用時の安全対策は同じです。平らで安定した場所に設置し、周囲に燃えやすいものを置かないよう注意が必要です。
調理器具の重量制限
特にタフまるJr.の場合、重量10kg以下という制限があるので、この点は必ず守る必要があります。制限を超えた調理器具を使用すると危険な事故につながる可能性があります。
カセットガスの取り扱い
カセットガスの取り扱いについても、両方とも同様の注意が必要です。高温になる場所での保管は避け、使用前には必ずガス漏れがないかチェックしましょう。
タフまる君と夕涼み。
— ハニービーナス (@vineyard_honey) June 10, 2024
チーズと自家製サラダチキンのスモーク。えのきベーコン。チープな食材なのになんか豪華に見える✨
今気づいたけど、前から持っていたホットサンドメーカーもイワタニだったのね。 pic.twitter.com/XMq5WMNlc8
キャンプスタイル別の選び方ガイド
ソロキャンプの場合
ソロキャンプでは荷物の軽量化とコンパクト性が重要です。結論から言えば、タフまるJr.がキャンプにはおすすめという意見があるように、一人分の調理には十分な性能があります。
ファミリーキャンプの場合
4人以上の家族でキャンプをする場合は、タフまるの高火力と大型調理器具への対応能力が重要になります。朝食時など、同時に複数の料理を作る必要がある場面では、火力の差が調理時間の短縮につながります。
カップルや夫婦でのキャンプ
2人でのキャンプなら、どちらでも対応可能です。持ち物を軽くしたいならタフまるJr.、調理にこだわりたいならタフまるという選択になります。
デイキャンプでの使用
日帰りキャンプの場合は、準備と片付けの手軽さが重要です。タフまるJr.のコンパクトさは、デイキャンプでの使い勝手の良さにつながります。
アクセサリーと拡張性
タフまる専用アクセサリー
網焼きプレートや焼肉グリル、たこ焼きプレートなど専用のアクセサリーも豊富にそろっているのが、タフまるの大きな魅力の一つです。
タフまるJr.対応アクセサリー
タフまるJr.にも専用のアクセサリーがありますが、タフまるほど種類は豊富ではありません。ただし、基本的な調理には十分対応できるアクセサリーは揃っています。
将来の拡張性を考慮した選択
キャンプを続けていくうちに、いろいろな調理方法を試してみたくなるものです。そういった将来の拡張性を考慮すると、タフまるの方が選択肢が多くなります。
他社製品との比較
SOTOとの比較
SOTOからも風に強いカセットコンロが発売されていますが、イワタニのタフまるシリーズは風防性能とアクセサリーの豊富さで優位性があります。
一般的なカセットコンロとの違い
家庭用のカセットコンロと比較すると、風に対する強さが大きく異なります。屋外での使用を前提に設計されているため、アウトドアでの実用性は格段に高くなっています。
よくある質問
Q1. タフまるとタフまるJr.、初めて購入するならどちらがおすすめですか？
初めてのアウトドア用カセットコンロを購入する場合は、自分のキャンプスタイルを考えることが大切です。ソロキャンプや少人数でのキャンプが中心なら、タフまるJr.のコンパクトさと使いやすさがメリットになります。ファミリーキャンプや本格的な調理を楽しみたいなら、タフまるの高火力と拡張性を選ぶのが良いでしょう。迷った場合は、タフまるJr.から始めて、必要に応じてタフまるを追加購入するという方法もあります。
Q2. タフまるJr.でダッチオーブンは使えますか？
ダッチオーブンであれば、8インチ以下の表記がある商品であれば使用可能です。ただし、重量10kg以下という制限もあるので、購入前に重量の確認が必要です。8インチ以下のダッチオーブンなら、ソロキャンプや2-3人での調理には十分対応できます。
Q3. 燃料費を考えるとどちらがお得ですか？
タフまるJr.の方が27分燃焼時間が長いため、同じ調理内容であれば燃料費を抑えることができます。特に長時間の調理や頻繁にキャンプに行く場合は、この燃焼時間の差が燃料費の節約につながります。
Q4. 収納ケースは別売りですか？
どちらも専用の収納ケースが別売りで用意されています。キャンプ用品の整理や持ち運びを考えると、専用ケースの購入をおすすめします。特に車の荷台で他の荷物と一緒に運ぶ場合は、ケースがあると安心です。
Q5. 風の強い日でも本当に使えますか？
「風で火が消えにくくてアウトドア向きのカセットコンロ」として設計されており、2段階の風防で風を通さないけど、燃焼用の空気の流れは確保されるという素晴らしい構造になっています。実際に海辺のキャンプ場などで強風の中でも使用できましたが、極端に強い風の場合は周囲に風除けを設置するなどの対策をおすすめします。
Q6. 家庭でも使用できますか？
もちろん家庭でも使用可能です。災害時の備えとしても活用できますし、ベランダでのプチアウトドア体験にも最適です。ただし、室内で使用する場合は必ず換気を行い、安全に配慮して使用してください。
Q7. メンテナンスは難しいですか？
基本的なメンテナンスは簡単です。使用後は五徳や風防部分を取り外して中性洗剤で洗浄し、しっかりと乾燥させるだけです。特別な工具や技術は必要ありません。定期的にガス接続部分の清掃も行うと、長期間安全に使用できます。
Q8. 両方持つ必要はありますか？
キャンプの頻度や参加人数が変わることが多い場合は、両方あると便利です。私も実際に両方を所有していますが、ソロキャンプには軽量なタフまるJr.、ファミリーキャンプには高火力のタフまると使い分けています。ただし、予算や収納スペースを考慮して、まずは使用頻度の高い方から購入することをおすすめします。
「カセットコンロ」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック！まとめ
タフまるとタフまるJr.の選択は、自分のキャンプスタイルによって決まります。
タフまるJr.を選ぶべき人：
- ソロキャンプや少人数でのキャンプが中心
- 荷物の軽量化・コンパクト化を重視
- 燃料費を抑えたい
- 収納スペースが限られている
タフまるを選ぶべき人：
- ファミリーキャンプや大人数での使用が多い
- 本格的な調理を楽しみたい
- 豊富なアクセサリーを活用したい
- 火力を重視する
どちらも優秀なカセットコンロですが、用途に合わせて選ぶことで、より満足度の高いキャンプライフを送ることができるでしょう。初めて購入する場合は、自分の主なキャンプスタイルを考えて選択し、必要に応じて後からもう一方を追加するという方法もおすすめです。
