「鼻毛を脱毛したくらいで死亡するわけがない・・・」
そう思っていたんですが、今では180度意見が変わりました。
鼻毛の処理は本当に気をつけないと危険だと思い直しました。
今回の記事では、鼻毛の脱毛を深掘りしてみました。
鼻毛の脱毛で死亡例は?
結論から言うと、鼻毛の脱毛が直接の原因で死亡したという話は聞きません。
しかし、鼻毛の脱毛が引き金となり、細菌が感染し、感染症などを引き起こした例は多くあるようです。
死の三角形に注意!
美容業界では顔における「死の三角形(トライアングルゾーン)」の話が有名なようです。
鼻と口の両端を結んだ三角形の箇所は、脳に血液を送る血管が数多く通っているため、このエリアから菌が侵入した場合、人体に深刻なダメージを与えてしまうこともあるのだとか。
鼻せつ、毛膿炎、毛包炎、頭痛、発熱、失明、顔面麻痺、髄膜炎などを引き起こす可能性が否定できません。
鼻毛を処理すると風邪をひきやすい?
「鼻毛を処理し過ぎると風邪をひきやすくなる」と噂されていますが、実際のところが気になりますよね。
この問題に、東京みみ・はな・のど サージクリニック名誉院長の市村恵一さんが回答しています。
「異物の侵入を防ぐ働きがなくなると感染が起こったり、アレルギー反応が起こったり、物理的刺激によるくしゃみやせきが増えるといった可能性は高まりますが、先述の『ぜんそくが増える』という報告以外、例えば『風邪をひきやすくなる』といったような明確な証拠は報告されていません。
衛生学的観点からみると、鼻毛を“抜く”ことは推奨できません。鼻の穴は、外部からのほこりや粘膜からの分泌物がいつもたまりますし、湿気や体温によって細菌が繁殖しやすい場所でもあります。そのため、むやみに鼻毛を抜くと出血するだけでなく、毛穴の奥にある『毛包(毛を包んでいる部分)』に細菌が入り込み、感染を起こします。多くは合併症もなく自然に治りますが、顔の中心部分に起こる感染は『面疔(めんちょう)』といい、静脈炎や髄膜炎を起こしやすいとして恐れられており、最悪の場合、脳に及んで死亡するケースすらあります。しかし、適切に抗菌薬を使えば重症化しないで済みます」
Yahooニュース
簡単にまとめると以下になります。
耳鼻咽喉科の先生だけに説得力があります。
鼻毛処理方法でおすすめは?
鼻毛処理の方法はおおまかに3つです。
・鼻毛を抜く
・鼻毛を脱毛する
先程もお伝えしましたが、鼻毛を抜く事はおすすめできないので、「鼻毛を切る」「鼻毛を脱毛する」のどちらかになります。
鼻毛を切る
一番安全でおすすめなのが鼻毛を切るです。
切り方のポイントは、鼻毛を短くしすぎない程度に整えましょう。
鼻毛が減ると、呼吸器のフィルターとしての機能低下にもつながるので、鼻毛が出ない程度に切りそろえるのがベストです。
鼻毛を切る方法は「はさみ」と「電動式のカッター」があります。
はさみで切る
はさみで鼻毛を切るのがお金もかからない一番簡単な方法です。
ただ、切る時に皮膚を傷つけてしまう事があるので、注意が必要になります。
普通のはさみを使うと危ないので、先が丸くなった専用の「鼻毛切り」を使うのをおすすめします。
電動式のカッターで切る
電動式のカッターは一番おすすめです。
はさみに比べて費用がかかりますが、刃が直接皮膚に当たらないので安全で、素早く鼻毛をカットできるというメリットがあります。
鼻毛を脱毛する
鼻毛を脱毛した場合、鼻毛が全て無くなります。
鼻毛が無いと呼吸器のフィルターとしての機能が果たせないので、菌やほこりが体内へ侵入しやすくなり、病気の原因になりかねません。
鼻毛を無くしてキレイにしたいという美容面からワックス脱毛が流行っていますが、費用も高く、鼻の粘膜を傷つけてしまう恐れもあるので危険です。
まとめ
鼻毛の脱毛が直接の原因で死亡するわけではなく、鼻毛の脱毛が引き金となって、感染症などを引き起こし死亡するケースがあるようです。
鼻は死の三角形と呼ばれる、鼻と口の両端を結んだ三角形に入るので、特に注意しましょう。
鼻毛は抜いたりせずに、ハサミや電動式のカッターでカットするのがおすすめです。
その際は、皮膚を傷つけないように充分に気をつけましょう。