高校生のお子さんをお持ちの保護者の皆さん、進路希望調査や推薦願書などで「保護者の意見」を書く機会が多いですよね。でも、実際に何を書けばいいのか、どんな書き方をすればいいのか悩んでしまうという声をよく聞きます。この記事では、状況別の例文と具体的な書き方のポイントを詳しくご説明しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
次男の高校進学で、学校から案内のあった給付型奨学金にいくつか応募した。
— ぱんだ (@PMpRTCCRJjaZogH) November 20, 2022
奨学金を志望した理由、自己PR物凄くしっかり書けている😆
私なんか次男が前期試験受験する為に、学校に提出する志望理由書の保護者の意見書くのに何書いて良いのか分からず、2日も悩んでいるのに⤵️
保護者の意見が重要な理由とは
高校生活において、保護者の意見は学校側にとって非常に重要な情報源となります。学校の先生方は、生徒本人の希望だけでなく、家庭での考え方や経済状況、サポート体制などを総合的に判断して、最適な進路指導を行っているからです。
保護者の意見を書くことで、子どもの個性や家庭の価値観を先生方に正確に伝えることができ、より良い進路選択につながります。また、家庭と学校の連携を深めることで、子どもの将来に向けたサポートをより効果的に行うことができるのです。
保護者の意見を書く際の基本的な考え方
保護者の意見を書く際は、「子どもの希望を尊重しながら、家庭でどのように考えているか」を簡潔に伝えることがポイントです。ここで大切なのは、子どもの意見を否定するのではなく、親として子どもをどのようにサポートしていきたいかを示すことです。
また、家庭の状況(経済面、通学距離、将来への考え方など)についても率直に書くことで、学校側もより適切なアドバイスを提供できるようになります。決して恥ずかしいことではありませんので、正直に記載することが大切です。
子どもと意見が一致している場合の書き方
基本的な書き方の例文
子どもと保護者の意見が一致している場合、以下のような書き方をおすすめします:
例文1:大学進学希望の場合 「子どもの大学進学への希望を全面的に支援いたします。子どもが興味を持っている分野での学びを深め、将来の目標に向かって成長できるよう、家庭としても精一杯サポートしていきたいと考えております。」
例文2:就職希望の場合 「子どもの就職への意志を尊重し、社会人として立派に成長できるよう応援いたします。高校で培った知識と経験を活かして、責任感のある社会人になってほしいと願っております。」
例文3:専門学校進学希望の場合 「子どもの専門分野への学習意欲を支援し、将来の職業につながる技術と知識を身につけられるよう、家庭としても協力してまいります。子どもの夢の実現に向けて、全力でサポートいたします。」
子どもと意見が異なる場合の書き方
異なる意見を建設的に伝える例文
保護者と子どもの意見が異なる場合でも、対立的な書き方ではなく、建設的な表現を心がけることが大切です:
例文1:進路方向での違い 「子どもは就職を希望しておりますが、親としては大学進学により幅広い教養と知識を身につけてから社会に出てほしいと考えております。今後、家族でよく話し合い、最適な進路を見つけていきたいと思います。」
例文2:志望校での違い 「子どもはA大学を志望しておりますが、通学距離と学費を考慮すると、地元のB大学の方が適しているのではないかと感じております。子どもの希望も大切にしながら、現実的な選択肢を一緒に検討していきたいと考えています。」
経済的な事情を伝える場合の例文
例文:私立大学希望だが経済的に厳しい場合 「子どもの私立大学進学への希望は理解しておりますが、家庭の経済状況を考慮すると、国公立大学への進学が現実的だと考えております。奨学金の利用なども含めて、子どもと一緒に最良の方法を探していきたいと思います。」
進学先別の保護者意見の書き方
国公立大学志望の場合
国公立大学を志望する場合は、学費面でのメリットや、しっかりとした教育環境への期待を表現します:
例文 「国公立大学での学びを通じて、子どもが学術的な知識と社会性を身につけ、将来社会に貢献できる人材に成長してほしいと願っております。学費の面でも家庭にとって適切な選択だと考えており、子どもの学習を全力でサポートいたします。」
私立大学志望の場合
私立大学の特色や教育内容に対する期待を示します:
例文 「私立大学の特色ある教育プログラムと充実した設備の中で、子どもが専門分野を深く学び、個性を伸ばしてほしいと考えております。学費については家庭でしっかりと準備し、子どもの学びを継続的に支援していく予定です。」
専門学校志望の場合
実践的な技能習得への期待と職業への直結性を表現します:
例文 「専門学校での実践的な学習により、子どもが希望する職業に必要な技術と知識をしっかりと身につけ、即戦力として社会で活躍できるよう成長してほしいと考えております。子どもの職業的な目標達成を家庭としても応援いたします。」
就職希望の場合
早期の社会進出による成長への期待を示します:
例文 「高校卒業後の就職により、子どもが早期に社会経験を積み、責任感のある社会人として成長することを期待しております。働きながらも継続的な学習を続け、長期的なキャリア形成ができるよう、家庭としてもサポートしてまいります。」
状況別の具体的な例文集
成績が志望校に届いていない場合
例文 「現在の成績では志望校への合格が厳しい状況ですが、子どもの努力を信じて応援しております。同時に、現実的な選択肢についても子どもと話し合いながら、最終的に子どもが納得できる進路を見つけていきたいと考えています。」
将来の目標が明確でない場合
例文 「現時点では具体的な将来の目標が定まっておりませんが、大学での幅広い学習を通じて、子どもが自分の興味や適性を発見し、将来の方向性を見つけてくれることを期待しております。その過程で必要なサポートを惜しまず提供いたします。」
推薦入試を希望する場合
例文 「子どもの学校生活での努力と成果を評価いただき、推薦入試での進学を希望しております。これまでの学習態度と人格形成の成果を活かし、大学でもさらなる成長を遂げてほしいと願っております。」
浪人も考慮する場合
例文 「第一志望への強い意志を持つ子どもの気持ちを尊重し、必要であれば浪人という選択肢も含めて検討しております。子どもが本当に行きたい大学で学べるよう、長期的な視点でサポートしていく予定です。」
保護者の意見を書く際の注意点とコツ
書く前に確認すべきポイント
保護者の意見を書く前に、以下の点を子どもと話し合っておくことが重要です:
- 子どもの本当の希望と理由
- 家庭の経済状況と支援可能な範囲
- 通学距離や生活環境の条件
- 将来のキャリアプランについての考え
- 親として重視したい価値観
これらの点を明確にしておくことで、より具体的で説得力のある意見を書くことができます。
避けるべき表現と書き方
保護者の意見を書く際に避けるべき表現がいくつかあります:
- 子どもを否定的に表現する内容
- あまりにも抽象的で具体性のない文章
- 学校や先生への批判的な内容
- 他の生徒や家庭との比較
- 感情的すぎる表現
代わりに、建設的で前向きな表現を心がけ、子どもの将来に対する愛情と期待を込めた文章にすることが大切です。
文章の長さと構成のコツ
保護者の意見は、簡潔でありながら必要な情報をしっかりと伝える必要があります。一般的に、200字から400字程度が適切とされています。
文章の構成は以下のような流れがおすすめです:
- 子どもの希望に対する基本的な姿勢
- 家庭での話し合いの内容や状況
- 具体的な支援方法や条件
- 将来への期待や願い
この構成に沿って書くことで、読み手にとって分かりやすい文章になります。
中3保護者の方へ。
— 都立に入る! おりぐち (@toritsukoko) June 26, 2020
志望校や進学先を決めるのは絶対に受験生自身でなければなりません。高校に行くのは親じゃなく本人。
人生の大切な選択を誰かの意見通りにして、もし高校生活で嫌なことがあったら子はどう考えると思います?
あーしとけばよかったとか、親が言ったからと言い訳して思考停止します😌
家庭環境を踏まえた意見の書き方
母子家庭・父子家庭の場合
例文 「母子家庭という環境の中でも、子どもが希望する進路を実現できるよう、できる限りの支援をしたいと考えております。経済的な制約はありますが、奨学金制度なども活用しながら、子どもの夢を応援していきます。」
共働き家庭の場合
例文 「共働きのため子どもと過ごす時間は限られていますが、進路に関しては夫婦でしっかりと話し合い、一致した方針で支援しております。子どもの自主性を尊重しながら、必要な時にはしっかりとサポートしてまいります。」
転勤の可能性がある家庭の場合
例文 「転勤の可能性があるため、子どもの進学後は単身赴任も視野に入れて考えております。子どもの教育環境を最優先に考え、安心して学習に専念できるよう家庭として最大限の配慮をいたします。」
進路変更時の保護者意見の書き方
途中で進路希望が変わった場合
例文 「当初とは異なる進路を希望するようになりましたが、子どもが真剣に考えた結果であることを理解し、新しい目標に向かって努力する子どもを全力で支援いたします。変更に至る経緯を大切にし、最良の選択ができるよう家族で協力してまいります。」
推薦から一般入試に変更する場合
例文 「推薦入試から一般入試への変更となりましたが、子どもがより幅広い選択肢の中から進路を決めたいという意志を尊重いたします。受験勉強に集中できる環境を整え、最後まで子どもの挑戦を応援してまいります。」
よくある質問
Q1. 保護者の意見は子どもが書いても大丈夫ですか?
いいえ、保護者の意見欄は必ず保護者自身が記入する必要があります。学校側は家庭の考えを知りたいのであって、子どもの考えを再度確認したいわけではありません。代筆を他の人に依頼することも避けましょう。保護者として責任を持って、自分の言葉で記入することが重要です。
Q2. 文字数が足りない場合はどうすればいいですか?
文字数が足りない場合は、以下の内容を追加することを検討してください:
- 子どもの性格や特徴についての説明
- 家庭での学習環境やサポート体制
- 将来への具体的な期待や願い
- 学校への協力姿勢
ただし、無理に長くする必要はありません。簡潔でも内容が充実していれば十分です。
Q3. 子どもと全く意見が合わない時はどう書けばいいですか?
完全に意見が異なる場合でも、対立的な書き方は避けましょう。以下のような表現がおすすめです:
「子どもと親の考えに違いがあるため、今後十分な話し合いを重ね、最終的には子どもが納得できる進路選択ができるよう努めてまいります。学校の先生にもご相談させていただきながら、最良の道を見つけていきたいと考えております。」
Q4. 経済的な事情を正直に書いても大丈夫ですか?
はい、経済的な事情は進路選択において重要な要素ですので、正直に書いて構いません。むしろ、現実的な状況を伝えることで、学校側も適切なアドバイスや奨学金情報の提供など、より具体的なサポートを受けることができます。恥ずかしがらずに率直に記載しましょう。
Q5. 進路希望調査は後から変更できますか?
はい、進路希望調査は絶対的なものではありません。高校生活を通じて新たな興味や目標が見つかることは自然なことです。多くの学校では進路変更に対応できる仕組みが整っていますので、変更が必要になった場合は担任の先生に相談してください。
Q6. 保護者の意見で合格に影響することはありますか?
保護者の意見そのものが合格に直接影響することは基本的にありません。ただし、推薦入試などでは家庭の教育方針や子どもへのサポート体制が参考として見られる場合があります。しかし、最も重要なのは生徒本人の学力や意欲ですので、過度に心配する必要はありません。
Q7. どうしても書くことが思い浮かばない場合はどうすればいいですか?
書くことが思い浮かばない場合は、以下のステップを試してみてください:
- 子どもと進路について改めて話し合う
- 家庭の価値観や教育方針を整理する
- 担任の先生に相談する
- この記事の例文を参考に、自分の家庭に合う部分を組み合わせる
完璧な文章を書く必要はありません。親としての素直な気持ちを書けば十分です。
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高校生の保護者として意見を書く際は、子どもの希望を尊重しつつ、家庭の現実的な状況も考慮した内容にすることが大切です。子どもと意見が一致している場合は素直にその旨を書き、異なる場合は建設的な表現で今後の話し合いへの意欲を示しましょう。
経済的な事情や家庭環境についても、恥ずかしがらずに正直に書くことで、学校側からより適切なサポートを受けることができます。また、進路は変更可能であることを理解し、現時点での考えを率直に伝えることが重要です。
最も大切なのは、親として子どもの将来を真剣に考え、愛情を持ってサポートしていく姿勢を伝えることです。完璧な文章である必要はありませんので、素直な気持ちを込めて記入してくださいね。