絵を描く際に欠かせない色のひとつである「茶色」。しかし、市販の茶色の絵の具が手元にないとき、どのように作ればよいのでしょうか?
実は、茶色は「三原色」だけで作ることができます。
本記事では、黒を使わずに三原色のみで茶色を作る方法や、絵の具を混色する際のコツについて詳しく解説します。絵の具を使って自由に色を作り出せるようになれば、表現の幅がぐっと広がります。
茶色の作り方
茶色作りの基礎知識
茶色は、赤・青・黄色の三原色を組み合わせることで作ることができます。三原色とは、あらゆる色の基本となる色であり、混ぜることで多くの色を生み出せる特徴があります。
絵の具の混色においても、三原色(赤・青・黄)をバランスよく混ぜることで茶色を作ることが可能です。重要なのは、どの色をどのくらい混ぜるかという比率です。この比率を調整することで、明るめの茶色や暗めの茶色など、さまざまな茶色を作ることができます。
三原色を使った茶色の作り方
三原色(赤・青・黄)を使って茶色を作る手順は以下のとおりです。
- 黄色を基準にする:まずは黄色をパレットに適量出します。
- 赤色を加える:次に、黄色に赤色を少しずつ混ぜてオレンジ色を作ります。
- 青色を加える:オレンジ色に少しずつ青色を加えていくと、次第に茶色に変化します。
- 色の調整をする:もし色が暗くなりすぎた場合は、黄色を足して明るくすることができます。
この方法で、黒を使わずに美しい茶色を作ることができます。
三原色混色チャレンジPart2
— 画箋堂 本店 (@Gwasendo) April 19, 2024
ほんの少しの調合で色が変わってしまうので、実は黒と茶色の混色が1番難しいです。
ホルベイン透明水彩のイミダゾロンイエロー、キナクドリンマゼンダ、フタロブルーイエローシェードを使いました✨#画箋堂
音楽: Outsideミュージシャン: @iksonmusic pic.twitter.com/zgF5gA2NvR
黒を使わない茶色の調合法
一般的に、黒色を混ぜると色がくすんでしまい、鮮やかさが失われがちです。そのため、黒を使わずに三原色のみで茶色を作るのが理想的です。
黒を使わずに茶色を作るポイントは、青色を加える量を少なめにすることです。青色が多すぎると茶色ではなく暗いグレーや黒っぽい色になってしまうので、慎重に調整しましょう。
また、オレンジ系の茶色を作る場合は黄色を多めに、深みのある茶色を作る場合は赤をやや多めにするとよいでしょう。
茶色の種類は豊富
茶色にはさまざまな種類があり、混色の仕方によって多彩なバリエーションを作ることができます。
- 明るい茶色(キャメル色):黄色を多めにして赤と青を控えめにすると、明るく温かみのある茶色になります。
- 赤みの強い茶色(レンガ色):赤を多めにすると、暖色系の落ち着いた茶色になります。
- 深みのある茶色(チョコレート色):青をやや多めにすると、濃く深い印象の茶色が作れます。
- 黄土色(オーカー):黄色をさらに強めにし、赤と青を極力少なくすると、くすんだ自然な色合いの茶色になります。
- 栗色(マホガニー):赤と黄色の比率をやや高めにしつつ、青を極少量加えることで、木の質感を表現できるような深い茶色が作れます。
- 焦げ茶色(ダークブラウン):青の比率を増やしつつ、赤と黄色のバランスを保つことで、重厚感のある暗めの茶色を作ることが可能です。
用途に応じて、適切なバランスを見つけることが大切です。
絵の具を混色する際のコツや注意点
明るい色から混ぜる
混色の基本として、明るい色から順番に混ぜることが重要です。例えば、黄色に赤や青を足していくことで、希望の色に調整しやすくなります。最初から濃い色を入れてしまうと修正が難しくなるため、少しずつ様子を見ながら混ぜていきましょう。
白色や黒色は量に注意
白色や黒色を混ぜることで、茶色の明るさや暗さを調整することができますが、入れすぎると色が濁ることがあります。特に黒は少し加えただけで色が大きく変化するため、微量ずつ足すのがコツです。
混ぜすぎ注意
絵の具を混ぜすぎると、色が均一になりすぎてしまい、自然な風合いが失われることがあります。適度に混ぜて、自然な色の揺らぎを残すことで、よりリアルな表現が可能になります。
まとめ
茶色は、赤・青・黄色の三原色だけで作ることが可能です。黒を使わずに調整することで、鮮やかで深みのある茶色を生み出すことができます。混色の際は、色の順番や分量に注意しながら、少しずつ調整していくことが大切です。
自分だけのオリジナルの茶色を作れるようになれば、表現の幅が広がり、より魅力的な作品作りができるでしょう。ぜひ、三原色を活用した茶色作りにチャレンジしてみてください!